2017.11.03「本島等さんを偲ぶミサ」のご案内

主の平和

1967年、教皇パウロ六世の呼びかけにより、バチカンに「正義と平和委員会」が設立され、全世界の司教協議会に対しても同じ趣旨の委員会を設けるようにとの要請が出されました。それは、貧困、抑圧、差別のなかで、人間としての当然の権利を奪われ、苦しみの叫びを上げている多くの兄弟姉妹に愛をもって応えるためでした。日本では1970年に「正義と平和司教委員会」が発足、その後、司教による委員会と信徒の活動を一本化して「日本カトリック正義と平和協議会」が1974年にスタートし、現在に至っています。

そして長崎では、2002年9月開催の「第28回日本カトリック正義と平和全国集会 長崎大会」の開催に向けた準備を行う中で、教区として「正義と平和推進部会」を発足、2011年には福音化推進部の4委員会の一つとして「平和推進委員会」に改組し、現在は、「『教皇フランシスコ平和メッセージ』&神父さんとともに歌うコンサート」や平和旬間の各種行事(沖縄平和学習、広島ピーススタディー、平和を願うコンサート等)へのとりくみ等を通じて「非暴力による平和構築」「差別や困難からの解放」をアピールしながら、福音宣教に資することを目標に据えて活動しています。

さて、元長崎市長である本島等さんは、2002年の「正義と平和推進部会」発足当時から約12年にわたり、会長として、私たちの活動を力強くリードして来られました。

本島さんが2014年10月に亡くなられてから間もなく3年が経とうとしています。

そこで、本島さんがかつて所属していた中町教会を会場に、「偲ぶミサ」を行うことに致しました。ご参列いただきますようご案内申し上げます。

■本島等さんを偲ぶミサ

○日 時     2017年 11月3日(金・文化の日) 16:00~

○場 所     カトリック中町教会(長崎市中町1-13)

○主 催     長崎大司教区 福音化推進部 平和推進委員会

○共 催     仲知会

  • 服装は、平服でお願い致します。
  • 御花料等はご辞退申し上げます。

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「原爆資料館じっくりツアー」を開催(7/23)

資料館スタッフの詳しい解説を聞きながら、長崎原爆資料館をじっくりと見学する、大司教区平和推進委員会主催の平和旬間企画「原爆資料館じっくりツアー」。今年は、7月23日(日)の午後に開催し、13名が参加しました。

同じく平和推進委員会が主催する、平和旬間「沖縄平和学習」(高校生対象)と「広島ピース・スタディー」(中学生以上対象)の予習としても位置づけていることから、当日は、両企画に参加する中高生も一緒でした。

ご案内いただいたのは、長崎市役所・被爆継承課の松尾課長さん。
まずは、実際に館内を巡りながら、原爆資料館が建てられた経緯、被爆70周年を記念して行ったリニューアルの内容、そしてもちろん、長崎に落とされた原爆による被害の実態について、熱線、爆風、…と順を追って説明がありました。特に注目してほしいポイント、展示の工夫、そして以外と見落としがちなポイントなど、ベテランスタッフならではの豊富な解説は、なかなか聴き応えのあるものでした。

原爆資料館を巡った後は、隣接する国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館へ。
館内は、水のせせらぎの音が至る所で聞こえてくるように工夫がされていて、原爆死没者名簿が収められたガラスの棚があります。その原爆死没者名簿には、毎年、新たに亡くなられた被爆者の氏名が書き記されていくのですが、名簿の最終巻は必ず白紙のものが用意されていて、これは、名前の分からない被爆者を表しているとのことです。
そして館内には、アメリカのオバマ大統領(当時)が2016年12月にホワイトハウスで折った折り鶴も、一緒に収められています。

2つの施設の見学を終えた一行は会議室に移動し、最後に、永井隆博士の晩年を記録した長崎市の記録映画『永井博士の思い出』を鑑賞して、じっくりツアーを終了しました。

今年は浦上四番崩れから150周年にあたります。キリスト教を公然と信仰する自由を得て「旅」から戻った浦上の信徒たちは、庄屋の跡地に当時東洋一と言われたレンガ造りの浦上天主堂を完成させますが、完成(献堂)からわずか31年後に原爆で破壊つくされました。破壊された聖堂の一部は、原爆資料館の中や爆心地公園に移設展示され、聖堂の周囲にあった聖像の一部は、ニューヨークの国連本部にも展示されています。

今は立派に再建された浦上教会と聖堂ですが、アメリカにより実戦で核攻撃に使用された2つ目の原爆の記憶は、決して消えることはありません。
「武力では、平和は守れない」そのことを、原爆資料館の資料たちは無言で私たちに語りかけているように感じました。

コラム:核兵器廃絶を!

1945年8月9日の原爆投下により破壊されたカトリックの聖堂は、浦上天主堂だけではありませんでした。写真は、中町教会。被爆当時、外壁と尖塔を残して焼失しましたが、1951年10月、その外壁と尖塔をそのまま生かして再建され、現在に至っています。今年8月11日の「NAGASAKI 平和を願うコンサート」の会場でもあります。

広島と長崎はまもなく、原子爆弾による惨禍から72年を迎えます。

特に今年は、国連で「核兵器禁止条約」という、被爆者の長年の願いが一つの実を結んだ、歴史的な夏になりました。

長崎市の田上市長は、7月8日付けで「被爆者や被爆地の訴えが世界を動かし、長年の願いであった『核兵器禁止条約』がこうして形になったことに、被爆地の市長として深い感慨を覚えます。」とのコメントを発表し、被爆者や市民は、「核兵器禁止条約 歓迎のつどい」などで条約の成立を喜びました。

この条約を制定するために国連が開いた「完全な廃絶に向けて核兵器を法的に禁止する条約の制定交渉会議」では、被爆者や世界の核実験被害者の証言に大きな共感が広がり、討論も非常に熱心なものであったそうです。

この会議に当たり、教皇様は、核兵器の完全な廃絶は「道徳的・人道的な責務」であるとのメッセージを寄せられました。

被爆国である日本については、政府からの参加がなかったことに強い批判が出ていますが、日本の市民社会からは、多数のNGO一部野党(※)が参加、会議成功のために活躍し、思想や立場を超えた、核兵器廃絶を願う多くの日本国民の声を届けました。

今後は、この核兵器禁止条約の早期発効、そして日本と核保有国を含むより多くの国々の参加を求めていくことが重要になります。

さて、8月6日から、今年の平和旬間が始まります。

「核兵器の破壊的な力を体験したわたしたちには、その貴重な証人として、核兵器の廃絶を訴え続けていかなければならない責任」があることを自覚し、「憲法施行70年にあたる今年、改めて日本国憲法が保障する平和的生存権を確認し」、「祈り、平和で公正な社会が実現するために、わたしたちに何ができるかを考え、実行するように」したいものです。

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ところで、教区平和推進委員会のツイッターアカウントで、4月に、上記の一部野党に関する※の記事をシェアしたことについて、7月に、「米国人カトリック」(軍関係者)の方々であることを名乗るツイッターアカウントから、「教義2425で共産主義は排斥されているのになぜシェアするのか、大司教区の公式見解を求める」というコメントが届いたのですが、なぜ、記事をシェアしたことによって、「カトリック教会のカテキズム」の2425(全体主義的、無神論的イデオロギーの排斥)について大司教区の公式な見解を要求されるのか、理解しかねています。しかし、同じカトリックなのですから、教皇様の呼びかけに応えて、お互いに「『尊厳への深い敬意』を抱き」、「自らの思い、ことば、行いから暴力を消し去って非暴力の人となり、自分たちの共通の家を大切にする非暴力的な共同体を築くために、祈りと活動を通して尽力することができ」るように祈りたいと思います。
今年の平和旬間、あらためて、下記の「アッシジの聖フランシスコの平和のための折り」に込められた言葉をじっくりと黙想したいものです。(HP管理人)

神よ、私を平和のために働く者としてください。
憎しみのあるところに愛を、争いのあるところにゆるしを、
分裂のあるところに一致を、疑いのあるところに信仰を、
誤っているところに真理を、絶望のあるところに希望を、
闇に光を、悲しみのあるところに喜びをもたらす者としてください。
慰められるよりは慰めることを、理解されるよりは理解することを、
愛されるよりは愛することを求めますように。
私たちは与えるから受け、ゆるすからゆるされ、
すべてをささげて永遠の命をいただくのです。

被爆72周年平和旬間及び関連行事のご案内

2017年(被爆72周年)平和旬間及び関連行事(長崎大司教区関係)のご案内です。(図形式ですので、以下の画像またはPDFをご参照ください)

平和旬間マップ2017(PDF。2ページ目にロザリオの意向つき)

大震災・原発事故から6年…東日本大震災の被災者のための祈り

今日、ここ長崎でも、巨大地震が発生した14時46分には市の防災行政無線がサイレンを鳴らし、多くの市民が黙祷を捧げました。

東日本大震災・福島第一原発事故から6年。

しかし、某政府関係者が言ったと伝えられているように「一定の節目を越えた」と括るには、まだ早すぎるように思います。

そこで、今日を迎えて、あらためて祈りたいと思います。
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東日本大震災の被災者のための祈り

あわれみ深い神さま、あなたはどんな時にも私たちから離れることなく、喜びや悲しみを共にして下さいます。
今回の大震災によって苦しむ人々のためにあなたの助けと励ましを与えて下さい。
私たちもその人たちのために犠牲をささげ、祈り続けます。
そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。
また、この震災で亡くなられたすべての人々があなたのもとで安らかに憩うことができますように。
主キリストによって。アーメン。
母であるマリアさま、どうか私たちのためにお祈りください。
アーメン。

(平和推進委員会主催「平和を願うコンサート」で過去に配布したしおりから転載)

〜より大きな愛、より大きないつくしみで応えよう〜 2017年1月29日「教皇フランシスコ平和メッセージ&神父さんとともに歌うコンサート」報告

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教区平和推進委員会主催、すっかり恒例となった「教皇フランシスコ平和メッセージ&神父さんとともに歌うコンサート」を、1月29日(日)の午後にカトリックセンターホールで開催、約200人の方々にご来場いただきました。

平和推進委員会委員長の岩村知彦師による主催者あいさつの後、さっそく講演会。

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名古屋教区の松浦悟郎司教様による「教皇フランシスコ平和メッセージ」講演では、今年のテーマ『非暴力、平和を実現するための政治体制』を解説していただきました。
松浦司教様は、「散発的な世界大戦」の中、非暴力をもって紛争地域で必死に抵抗し、平和の連帯の手をつなごうとしている人々がいる一方で、要職者や市民による差別的言動(ヘイトスピーチ)が拡大している現状などを紹介しながら、より大きな暴力や不正に対しては、より大きな愛、より大きないつくしみで応じなければならないと指摘されました。
特に、差別的言動の拡がりについて司教様は、「タブーを簡単に打ち破って快感を感じ始めている世界」と表現、「パンドラの箱」を開けてしまったかのような現状に、強い憂いを表しました。

高校生による沖縄平和学習報告では、対馬丸事件やひめゆり学徒隊など、現地の資料館などで学んだことをスライドで説明、「戦争を語り継ぐことは、今を生きる私たちに託されている」と指摘しました。

長崎南山小学校コーラス部の合唱

音楽の部では、長崎南山小学校コーラス部の美しい歌声に感動、そして、

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お告げのマリア修道会志願生&浦上教会稲田師のバンドで楽しいひとときを過ごすことができました。

なお、松浦司教様の講演部分のみ、YouTubeにて当日の模様を視聴できます。
こちらからご覧ください。→ https://youtu.be/jXYtrAsS3qU

ご案内:「教皇フランシスコ平和メッセージ」&神父さんとともに歌うコンサート(1/29開催)

2017チラシ(B5)

教皇様は、今年の世界平和の日教皇メッセージで、「暴力はこの壊れた世界に対する解決策ではありません。暴力に対する暴力の応酬がもたらすのは、強制移住とはかりしれない苦しみだけです」と訴え、「わたしたちが自らの思い、ことば、行いから暴力を消し去って非暴力の人となり、自分たちの共通の家を大切にする非暴力的な共同体を築くために、祈りと活動を通して尽力すること」を強く呼びかけておられます。

このたび、世界平和の日メッセージ「非暴力、平和を実現するための政治体制」をわかりやすく解説して頂く講演会を企画しました。講師は、名古屋教区の松浦悟郎司教様です。

また当日は、長崎南山小学校コーラス部、そして志願生(シスターの卵)たち&神父様のグループが、歌や演奏を披露してくださいます。

そして、昨年夏の「沖縄平和学習」に参加した高校生たちが、活動を報告します。

お誘い合わせご来場頂きますよう、ご案内致します。

■「教皇フランシスコ平和メッセージ」&神父さんとともに歌うコンサート
日時:2017年1月29日(日) 開場13:30 開演14:00
場所:長崎カトリックセンター・ホール(長崎市上野町)
入場料:無料ですが、平和学習に充当する募金を行います。
講師:松浦悟郎司教(名古屋教区)
音楽の出演:長崎南山小学校コーラス部、志願生たち&神父様
沖縄平和学習報告:高校生たち
主催:カトリック長崎大司教区 福音化推進部 平和推進委員会

※駐車場は台数に限りがあり、満車の場合は、近くの有料駐車場をご利用頂く場合があります。ご了承ください。